矯正歯科の革命ともされる治療法にインビザラインがあります。
見えない矯正歯科ともいわれ、治療では従来の歯列矯正とは全く異なる方法が用いられています。
従来の歯列矯正では、いわゆるワイヤー矯正と呼ばれる治療法が主流となっていました。
一方、この方法ではワイヤーが目立つことから歯列矯正を行っていることが外部から知られるため、治療に踏み切れなかった人も多くいます。
インビザラインは透明のマウスピースを使用するため、外見からはわかりにくく誰もが受けやすい治療法です。

インビザラインの特徴の1つに最新のデジタル技術を駆使して正確にマウスピースが制作されるという点が挙げられます。
制作は開発先となる米国アライン・テクノロジー社の工場で行われており、ここでは光学スキャナーで測定された歯型データが忠実に具現化されます。
因みにアライン社はマウスピースに関する特許を中心に多くの知的財産を保有しており、コンピューター・テクノロジーやビジネスモデル、口腔内スキャン、マウスピース製造プロセスなど幅広い技術分野で特許を取得しています。

次に歯型採取が1回で済むことがあります。
インビザラインで歯型を採取するのは最初の1回だけになっており、レントゲン写真や口腔内写真などのデータと最初に採取した歯型を基に、理想の歯並びになるまでシミュレーションされ制作が行われます。
通院回数が少ないことも特徴の1つであり、ワイヤー矯正や他のマウスピース矯正では1ヵ月に1回の通院が必要になりますが、インビザラインでは通常2~3ヶ月に1回の通院で済みます。

インビザラインでは矯正装置を自分で脱着することができます。
取り外しが自由にできることで歯磨きもいつも通りにすることができ、口内を衛生的に保つことができます。
インビザラインは多くのメリットがある反面デメリットもあり、受ける際には内容を理解しておく必要があります。
まず適応症があり、全てのケースに対応できるわけではないことがあります。
歯のがたつきの強い抜歯症例や、上下の顎の位置に前後左右のズレのある症例では行えず、1日20時間以上装置装着が可能であることが条件となります。

見えない歯列矯正には他にクリアアライナーと呼ばれる方法があります。
クリアアライナーは理論的にはインビザラインと同じであり、メリット・デメリットともに近い内容を持ちます。
ただ新しく開発された治療法であるためにインビザラインには無い内容もあり、異なる点としては、インビザラインに比べて薄いために審美性が高いこと、制作が東京で行われているために装置完成まで期間が短いこと、毎回歯型をとるためにインビザラインではできなかった治療中の虫歯治療ができることがあります。