「インプラント治療」は、失われた天然歯に代わり人工歯根を顎の骨に埋め込み、それを土台として人工の歯を作成する治療法です。
ブリッジや入れ歯のような天然歯の代用方法に比べ、安定した自然な噛み心地となるのが特徴で、半永久的に使えるという点でも非常に優れた治療法です。

インプラント治療は日々進化を続けており、新たな技術も次々と生まれています。
そのような中、最先端の治療法として誕生・話題となっているのが「オールオン4」と呼ばれる技術や、その素材となる「ジルコニア」です。

従来のインプラントでは1本の歯に対して、1つの人工歯根が必要となっていたため様々なデメリットを抱えていました。
手術が広範囲にわたり治療回数・費用が多くかかる、土台となる骨を増やさなければ治療ができない、など。
オールオン4はそのような費用・治療回数・患者の肉体への負担の大きさ、などの欠点が改善された治療法です。

オールオン4は従来に比べ、人工歯根を埋め込む本数が少なく済むのが大きな特徴です。
最少の場合には、上・下顎に4本ずつのインプラントで十分で、手術の範囲もせまく、費用も低く抑えられます。
また治療も短期間で済み、1日で手術が完了する場合もあるなど、患者の負担軽減が図られている。
前方の顎の骨を土台として使いますが、その場所の骨は比較的残っている場合が多く、骨を増やす治療を行わずに施術できる可能性が高いのも特徴です。

オールオン4には欠点もあります。
上・下顎「全体」にインプラント治療を行うため、天然歯が残っている場合にはすべて抜歯する必要があること、骨や口、身体の状態次第では治療ができない場合があります。

またインプラント治療で使用される素材も、従来の「チタン」中心から、最新では「ジルコニア」が使われることが多くなってきています。
人工ダイアモンドであるジルコニアには多くのメリットがあります。
金属ではないためアレルギーの心配がない、強度・耐久性に優れているためインプラントの土台に適している、熱や薬品に対して強い耐性をもつため変色が起きにくいなど安定した性質をもっている、など。
また従来のチタン素材では土台が黒ずんで見えるなど「見た目の美しさ」に問題がありましたが、ジルコニアは見た目にも美しい素材で、土台が見えても自然な仕上がりとなっています。
一方でジルコニアには、チタンなど従来の素材に比べ素材費、治療費が高額になりやすい、取り扱っている歯科が限られている、などデメリットもあります。